2020年8月3日月曜日

「分かる」ことは「分かち合う」こと ~赤ちゃんと過ごす平和月間~

【YMCAマナ保育園】

 赤ちゃんは泣くのが仕事、とよく言いますね。欲求を表す手段のひとつとして赤ちゃんは泣きます。

 泣いた時には抱っこして、背中をとんとんし、やさしい口調で話しかけます。「痛かったね」「びっくりしたね」「おなか空いたね」「眠くなっちゃった?」「さみしくなっちゃった?」泣く理由は様々。でも毎日共に過ごす中で泣いている理由は分かるものです。欲求が満たされると赤ちゃんは泣きやみます。泣くのが仕事、とは言うものの分かってもらえればそんなにたくさん泣くことはありません

「分かる」とは「分かち合う」こと。赤ちゃんと過ごしていて実感することです。「そうだね」と、ただありのまま受け止め共感すること。この世に生まれた誰もが他者にしてもらえるはずの当たり前のこと。「分かるよ」と言ってもらうと喜びは大きくなり、悲しみは小さくなる、そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。


大きくなるにつれて何が正しいのか、良いことなのか、とかく区別することに目が行きがちです。違いがあるのは当たり前。その違いを評価するのではなく、違いが生じる状況に思いを巡らせ、対話の糸口を見つけていけたらいいと思いませんか。

8月は平和月間。最近はお友だちの存在に気づき、にっこり笑い合う姿も見られてきました。「分かち合い」は平和への第一歩。喜びも悲しみも共に分かち合って日々を過ごしていきたいと思います。

(YMCAマナ保育園 金子)