マナ保育園では現在2名の実習生が2週間の実習中です。実習生が毎日書くのが実習ノート。自分が見たこと、そこから学んだことがびっしり書かれています。
0歳児クラスで実習中のすずさんのノートにある日こんな感想がありました。
「散歩に行く前に帽子を被った際に、AちゃんがYちゃんの帽子を取ろうとしたと思い、止めに入ったのですが、他の保育者さんが「顔にかかったゴムを耳の後ろにかけてあげたかったんだよね」と言っていてハッとなりました。ひとつひとつの行動に意味があり、まだ言葉で上手く伝えられない事を私たちが汲み取ってあげることがすごく重要だと思いました。」
保育に関わるものとして、とても大事な気づきです。子どもの行動には理由があること、それを汲み取り関わること。受け入れられている安心感とそこから育まれる意欲につながっていきます。
また別の日にはこのような反省が。
「散歩の前や、午睡前の着替えなど急いでしたくなってしまうこちらの気持ちを押し付けてしまっていたのではないかと反省しました。」
子どもたちが気持よく過ごすために保育者が見通しを持ち、段取りを整えることはとても大事なこと。でもそこが過ぎると、効率や大人の思いが優先して大人が子どもを動かす保育になってしまい、子どもの主体性がないがしろにされてしまいます。
保育の大切なポイントに、この短い期間の実習で気づいたことに関心します。
学びであると同時に、責任ある行動も求められる保育実習。慣れない場所に、初めて会う子どもたち。大変な毎日に違いないと思うのですが毎日笑顔を絶やさず実習に励む2人に希望を感じる日々です。