2018年12月28日金曜日

プラスティックについて考える

【YMCAマナ保育園】


2018年の夏、鎌倉の海岸でシロナガスクジラの子どもが
打ちあがったことをおぼえていますでしょうか。 
死んでしまった原因は調査中とのことですが、親クジラとはぐれてしまったことや
胃の内容物にプラスティックが残っていたことなどの見方がされているようです。


今日の世界に於いては、海に浮遊するゴミ=プラスティックを誤食したり絡まってしまうことで命を落としてしまう海洋生物は増加の一途をたどっています。

プラスティック製品は、便利で安く手に入るため、人間にとっては、なくてはならないものてなっていますが、プラスティック袋やプラスティック食器(フォーク・スプーン・ストロー)が最も被害を及ぼす要因になっていることが研究でわかってきているそうです。

プラスティックが海に浮遊し、劣化すると、
「マイクロプラスチック」というものが残ります。

これは、自然界に存在しない化学物質です。
海水中にあった有害物質を吸収吸着し、
それを誤って飲み込んでしまった魚介類を
最後は私たち人間が食べます。
人間が出したごみが、循環して戻ってきているのです。

そんな中各企業もプラスティック削減に向けて動きだしており、
某コーヒーショップでは、ストローの使用を2020年までに廃止することを決め、
年間10億本ものストローの削減が見込まれているそうです。
某ファーストフード店では、2025年までに、ストローを紙製に変え、
包装紙は全てリサイクル可能な資源にかえる動きが始まっているそうです。


人体への影響はもちろん、生態系にも影響するプラスティックについて、
少しでも思うところがあったと思います。
ひとりひとりが出来ることから少しずつ始めていくことが、
安全な自然界を作っていく一歩。

私たち横浜YMCAでも、安心安全な街づくりや自然環境などのことについて、
職員間・運営委員会・行政・地域とも連携し、
豊かな社会の実現に取り組んでいます。
その目標として、SDGsを掲げています。

SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。
そもそもどう発音するかというと、エス・ディー・ジーズです。
SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が
2016~2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。


世界中の子どもたちが、安心・安全な環境で
大好きな家族と笑顔で過ごすことができるよう
私たちは取り組んでいきたいと思います。

マナ保育園でも、SDGsについて
保護者のみなさんや子どもたちにわかりやすく
説明・掲示し、共有していきたいと思います。
                                      YMCAマナ保育園 保育士  佐藤